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公室空間におけるインテリア・コーディネータおよびインテリア・デザインについて

■暮らしの計画

暮らしと公室空間

家族が集まりくつろぐ居間、食事をする食堂、調理する台所などの要素空間から構成される公室空間は、住居の中心といえます。各室のつながり方の違いは、暮らしのあり方を左右します。4つのタイプに分けて考えてみましょう。

尚、居間に続けて和室をとり、床座のくつろぎを取り入れると共に、応接室あるいは客用寝室に利用することも広く行われています。

L・D・Kタイプ

各室の独立性が高く、広くて充実した公室ゾーンを造る場合に適しています。調理から食事へ、食事から団らんへ、生活行為の時間的な変化や動線のつながりをうまく計画する必要があります。

各室の雰囲気にメリハリを付けるため、仕上げ材や色彩などデザイン的にもつながりと変化を工夫したいものです。

クローズドキッチンなので、ワークトップや収納の充実した機能的なキッチンを造ることができます。食事の場も落ち着いた雰囲気にできる半面、キッチンからダイニングやリビングへのサービス動線が長くならないよう、注意が必要です。

L・DKタイプ

リビングの団らんとダイニングキッチンの調理・食事、という公室での2つの暮らしが分離される点に特徴があります。くつろげるリビング、活動的なダイニングキッチンの対比を、仕上げや色彩からも工夫したいものですね。オープンキッチンなので、食事の場は調理に伴う音や臭気を避けられませんが、家族が協力しての調理や後片付けがしやすくなるので、共働き家庭や若い世代の活動的な生活に向いています。

LD・Kタイプ

リビングダイニングで団らん・食事、独立型キッチンで調理と、暮らしを分離するもので、最近のマンションは、ほとんどこのタイプになります。リビングダイニングの空間はスペースの割に広さを演出することができる半面、壁量が減る傾向にあり、物の置き場に困らないように注意します。

クローズドキッチンなので、機能的で充実したキッチンを計画することができます。来客の多い家庭では、食事中に不意の来客があった場合に、迎える和室などが用意されていないと、困ることもあります。

LDKタイプ

だんらん・食事・調理が全て同じ部屋でおこなわれるので、生活の中心となり安く、活動的な公室空間を造ることができますが、十分な広さがないとくつろいだ空間になりにくく、若い世代の生活に向いたプランです。

モデルルームなどでは、LD・Kタイプよりもスペースの割に付録感じますが、実際に家具などを配置してみると、隠すベースが充実しにくいきらいがあるので注意しましょう。 オープンキッチンとしては、L・DKタイプと似ていますが、団らん・接客と調理・食事の空間が適度に分離されるよう、動線の計画や音・臭いを避ける工夫が大切です。

■空間を造る

平面で考える

  1. LDKのタイプを決定した後に、動作空間の配置と家族・来客の動き(室内動線)に無理がないかを検討します。
  2. 壁や大型家具のように固定される要素を用いて(囲む場所−開く場所)を検討して、空間の基本型を造ります。
  3. 各動作空間のつながりと分離、動線とゆとりのバランスを計りながら平面を検討します。DK、LD、LDKといった公室空間では、動線とゆとりが重要なポイントです。
  4. 稼働家具、間仕切りによる可変空間の設置、置き家具、置き敷きカーペット、アコーディオンドアなどで、より細かく空間を(仕切る−開く)ことを検討し、より細かく生活機能を配置することで、基本型を具体化していきます。

断面で考える

L、D、K各部の、床と天井のレベルを設定します。床は、人の動きやワゴンの使用を想定してフラットにすることが多いが、天井は、各部の特徴・性能を考え、高さや形を選び、空間的な演出を行うことも少なくありません。また、高窓(ハイサイド)・天窓(トップライト)や吹き抜けを設け、空間に変化を構成することもあります。通風・採光・照明なども断面で検討しておくことが大切です。

人体の基本的な姿勢(立位・椅子座位・平座位)における目の高さ(アイ・レベル)に注意して、家・窓・照明器具、その他のインテリアエレメントの配置を行います。また、天井の内法高は通例2,300mm〜2,600mmの範囲で決めます。

インテリアを造る1(床・壁・天井)

キッチン周りには、火・水・汚れに強く耐久性のある仕上げ材が要求されます。不燃材でも薄い物は、下地材や場合によって躯体の不燃化を必要とします。ダイニングやリビングには、快適性に加えて音響効果などの性能やデザイン表現が要求されます。また、集合住宅では、下の階への固体伝播音が伝わらない床構造と材料を選択します。

インテリアを造る2(開口部)

公室は明るい雰囲気が好まれ、近年は集合住宅でも南側に設けることが多くなりました。そこで、窓やテラスを活用して、外から明るさ・暖かさ・新鮮空気を取り入れて家の中を循環させます。夏の日射し・冬の冷え込み・空気の動きなどは時間・季節で調整できる工夫をして内部環境を整えたり(パッシブな方法という)、インテリアに景観を取り込む(このような庭の作り方を借景という)ことも計画したい。

公室は、人や物の出入りも頻繁なので、ドアの開き勝手などにも配慮し、蝶番もドアの大きさに応じて3枚にする配慮などが必要となります。ドア内法高は、一般的に2,000mm〜2,200mmの高さが近年は用いられています。

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