インテリアコーディネーターが行うコーディネートのプランや、コンセプトを理解してもらうために制作し、提案するのがプレゼンテーション・ボードです。平面図では、イメージしにくい空間としてのインテリアを、具体的に把握してもらい、話し合いの手かがりとするツールといっても良いでしょう。インテリアコーディネーターとしてはお客差の趣向をある程度リサーチして提案するわけですが、ほとんどの方が初めての住まい作りですから、このボードを元に要望を明確化していきます。従って、さらに要望が加わったり変化したりします。インテリアコーディネーターにとっても、顧客の要望を整理し、再確認するのに欠かせないツールとなります。
プレゼンテーション・ボードは部屋別に、あるいはエレメント別に作成されるなど、様々なケースがあります。建物の規模、予算などによっても変わってきます。
近年、パソコンによるプレゼンテーションも増えています。住宅メーカーでは間取りのバリエーションに加え、スキャナーでカタログやサンプルから必要なエレメントを取り込んであり、いつでも利用できるようになっています。平面図を描く、立面図を描く、パースを描くなど多用に展開でき、色を変えたり、サンプルを選択して組み入れ、見せる方法がとられています。
木、布などの質感をさわって確認することはできませんが、色を変える、エレメントを差し替える、修正するなどの自由さが特徴です。また、その場でプリントアウトもできますから、持ち帰って検討してもらうこともできます。
コーディネートに入る前の打ち合わせに使います。
イメージボードがあると、打ち合わせも具体的になり会話も弾みます。まとめ方は、顧客のイメージに合う写真を雑誌やカタログから切り抜いて組み合わせる、あるいはそこに色見本や仕上げ材チップなどをコラージュする、また部分的に平面図・パースを着彩して添付する、コンセプトなどの文章を添えるなど、表現方法も添付材料も多用です。 理解しやすさと同時に、レイアウトやコラージュの美しさがイメージ・ボードのポイントです。雑誌や写真集を参考に、楽しさを盛り込みます。
部屋全体をトータルにイメージできるよう、実際に造る部屋の内装仕上げ材、家具、ファブリックス、照明器具などをカタログから切り抜き、また材質見本のサンプルや塗装色サンプルなども一緒に張り込んだボードです。
部屋ごとに1枚作成するケース、1フロア1枚でも表現するケースなどがあります。いずれにしても平面図に家具の配置を描き込んだものか、平面図に加えて着色したパースを添え、その配置に対応させて家具や照明器具のカタログから使用するタイプを切り抜いて張り込みます。1フロア1枚のケース、1部屋ごとにまとめて張り込むケースもあります。
色彩計画をまとめたボードですが、色彩には床・壁・天井が関わってきますから、内装仕上げ材の他、壁の一部を占める内部造作材、内部建具材のサンプル、塗装見本、タイル見本、ファブリックスのサンプルなどを加えることもあります。
イメージ・ボード的につくられることもあります。その場合は、主要な部屋をピックアップし、サンプルは大きめにしてコラージュします。
ほとんどの住宅メーカーでは、床・壁・天井の表が作成されており、サンプルを張り込めばいいようになっています。
決定した内装仕上げ材を、確認していただくためにつくるカラースキム・ボードには、使用材のメーカー名、品番を記入します。
住宅メーカーに属するインテリア・コーディネーターは必要に応じて、エレメント会社に属するインテリア・コーディネーターは商品提案のためにつくります。
照明計画がわかるボードで平面図に配線及び照明器具の位置を記入し、さらに器具の形、大きさ、ワット数が変わる写真をカタログから切り抜いて貼ります。ライティング・ボードは住宅メーカー、デザイン事務所の他、照明器具メーカーもつくります。
ウィンドトリートメントを中心に、椅子の張り地やクッション、座布団、ベッドスプレッド、カーペット、ラグなどインテリア・ファブリックスのサンプルを張り込みます。
便所、洗面室、シャワー、バスルームなどの厚生を提案したボードです。平面図、パースまたはスケッチに添えて、カタログ写真、タイルなどのサンプルを張り込みます。
冷暖房機器のボードは、平面図に器具の取り付け位置、冷暖房の効用範囲、吹き出し方向、室外機の位置を記入し、カタログから切り抜いた機器の写真、サイズ、消費電力アドを描き込んで構成します。